「請求書の作成から電話応対、経費精算まで…全部自分ひとりでこなさなきゃいけないなんて辛い」
「相談できる人がいなくて、仕事の悩みを抱え込んでしまう」
一人事務の仕事には、自由さや気楽さがある一方で、孤独感や仕事量の多さに悩むこともあります。
この記事では、そんな一人事務のメリットとデメリットをしっかり解説し、どんな人が向いているか、不向きかを見極めるポイントをご紹介します。
筆者も1人事務の経験があります。
気楽な反面、大変な事も多々ありました!
一人事務のメリットとデメリット5選
一人事務には、人間関係のストレスが少ないや仕事の自由度が高いなどのメリットがありますが、仕事量が多く相談相手がいないといったデメリットもあります。
メリット | デメリット |
---|---|
人間関係の悩みが少ない | 相談できる人がいない |
幅広いスキルを身につけられる | 仕事量が多くなるリスク |
自分のペースで仕事を進められる | スケジュールの自己管理が必要 |
業務の自由度が高いやりがい | 孤独を感じやすい |
プライベートの時間が作りやすい | 繁忙期の負担が増える |
1人事務のメリット
人間関係の悩みが少ない
一人事務の最大のメリットは、人間関係のストレスが少ない点です。
職場の人間関係に煩わされることがないので、仕事に集中しやすくなります。
他の社員の機嫌に左右されることなく、自分のペースで業務を進められるのは魅力です。
特に、人間関係で悩みやすい方にとっては、一人事務の環境が合うかもしれません。毎日が平穏で、仕事を楽しく進められる環境は貴重です。
自分のペースで仕事を進められる
一人事務では、自分のペースで仕事を進めることができます。
決まった業務スケジュールに縛られることが少ないので、効率的に作業を進めることが可能です。
自分で優先順位をつけて仕事を進められるため、ストレスが少なくなります。
また、自分のやり方で作業を組み立てられるので、仕事の進め方に柔軟性があります。
効率よく進めることで、プライベートの時間も確保しやすくなります。
幅広いスキルを身につけられる
一人事務では、経理や総務など幅広い業務を担当することが多いため、さまざまなスキルを身につけることができます。
たとえば、簿記や社会保険の手続き、年末調整など、事務に必要な知識が自然と身についていきます。
さらに、新しい業務に挑戦する機会も多いため、スキルアップを目指す人にとっては大きなメリットと言えます。
業務の自由度が高いやりがい
一人事務の特徴として、業務の自由度が高い点が挙げられます。
自分のアイデアや工夫を取り入れやすく、やりがいを感じることができるでしょう。
例えば、効率的な作業方法を自分で考え出し、業務改善を行うことも可能です。
仕事の幅を広げたい、自己成長を求めたいという人には、一人事務の自由さが大きな魅力になるはずです。
私はこれが1人事務の最大のメリットだと感じました。もちろん業務効率が上がった分、きちんと評価してもらう事が大事です。
プライベートの時間が作りやすい
一人事務のもう一つのメリットは、プライベートの時間が作りやすいことです。
仕事の進め方を自分で調整できるため、家庭や趣味の時間を大切にすることができます。
特に、仕事とプライベートの両立を目指す方にとっては、理想的な働き方と言えるでしょう。
1人事務のデメリット
仕事量が多くなるリスク
一人事務のデメリットとして、仕事量が多くなりやすい点が挙げられます。
すべての業務を一人で担当するため、繁忙期には多くの仕事を抱え込んでしまうことがあります。
忙しいときは、時間内にすべての作業を終わらせるのが難しいかもしれません。
また、優先順位をつけるスキルが求められます。自分のペースで進められる反面、効率的に仕事をこなす工夫が必要になります。
相談できる人がいない
一人事務は、職場で相談できる相手がいないことが多いです。
業務に関する疑問やトラブルが発生しても、自分で解決しなければなりません。
初めて経験する業務が多い場合や、慣れない仕事が増えたときには、孤立感を感じることもあります。
私が一番困ったのが相談できる人がいないことです。業界の知識が浅かった時のお客様対応が大変でした!
孤独を感じやすい
一人事務の環境では、オフィスでの会話やチームでの協力が少ないため、孤独を感じることがあります。
特に、仕事が順調でないときや、成果がなかなか目に見えない場合は、その孤独感が強くなりがちです。
社内で雑談する相手がいないと、気分転換の機会が減り、ストレスが溜まりやすくなることも。
気持ちの切り替えが難しいと感じる方には、この点がデメリットとして大きく感じられるでしょう。
スケジュールの自己管理が必要
一人事務は、自分でスケジュールを立てて仕事を進める必要があります。
自由度が高い反面、時間管理が苦手だと、仕事がスムーズに進まない場合があります。
例えば、複数の業務が重なったときや、急な対応が求められたときには、計画が狂いやすいですよね。
また、効率的に仕事を進めるためには、優先順位をつけるスキルが不可欠です。
自己管理能力を鍛えることが、一人事務の成功につながります。
繁忙期の負担が増える
一人事務は、繁忙期に仕事量が一気に増えることが多いです。
例えば、年末調整や決算時期など、特定の時期には業務が集中します。
そのため、普段の業務に加えて、追加の仕事をこなさなければならないことも。
忙しい時期には、残業が発生する可能性も高くなります。
負担が増えると、体調を崩しやすくなるため、自分の健康管理も重要です。
一人事務に向いている人の特徴3つ
一人事務には向き不向きがあります。
向いている人は、効率よく業務を進められるだけでなく、孤独に強く自己管理ができるタイプです。
一人で作業に集中できる人
一人事務では、自分一人で黙々と作業をこなす場面が多いです。
そのため、一人で作業に集中できるタイプの人が向いています。
他の人に干渉されることなく、自分のペースで進められるため、集中して仕事をしたい方にはぴったりです。
また、社内の人間関係に煩わされることが少ないのもメリットです。
職場の人付き合いが苦手な方でも、気兼ねなく業務に専念できますよ。
柔軟に対応できるスキルを持つ人
一人事務では、さまざまな業務を担当するため、急な仕事の依頼やトラブルに柔軟に対応できるスキルが求められます。
新しい業務に対しても積極的に取り組む姿勢を持ち、柔軟な対応力がある人が一人事務に向いています。
例えば、経理や総務、庶務など多岐にわたる業務に対応できるスキルを持っていると、仕事の幅が広がります。
幅広いスキルを活かして業務に取り組める方には、一人事務が最適な働き方です。
高い自己管理能力がある人
一人事務では、自分のスケジュールを自己管理しながら仕事を進める必要があります。
業務量の調整や優先順位の設定など、すべてを自分で判断するため、自己管理能力が高い人が向いています。
効率的に作業を進めるためには、自分の得意・不得意を把握し、工夫して業務に取り組むことが求められます。
また、健康管理も重要です。繁忙期には業務が増えるため、体調を崩さないように無理をしないことも大切です。
番外編ですが、環境を利用して上手にさぼれる人も1人事務に向いてます。
一人事務を選ぶ際の注意点5つ
一人事務を選ぶときには、職場環境や業務内容など、事前に確認すべきポイントがいくつかあります。
後で後悔しないためにも、しっかりと情報を集め、自分に合った職場かどうかを見極めることが大切です。
ここでは、一人事務を選ぶ際の注意点を5つご紹介します。
会社の業務内容を事前に調べる
一人事務では、会社の業務内容によって担当する仕事が大きく異なります。
事前にどのような業務を行うのか確認し、自分がその業務をこなせるかを判断することが重要です。
例えば、経理、総務、庶務など、幅広い業務に対応できるかどうかを考えてみましょう。
特に小さな会社の場合、一人事務が担当する範囲は、掃除からWebサイトの更新まで非常に広くなりがちです。
入社前に仕事内容を確認しておくことで、後から「想像以上に大変だった」と後悔することを防げます。
小さな会社の場合は、トイレが男女共同な上に掃除が必須なところがほとんどです。特に潔癖症の人はストレスの元になるので、入社前によく確認しましょう。
前任者の仕事量を把握しておく
一人事務の業務量は、会社によって大きく異なります。
そのため、前任者がどのくらいの仕事量をこなしていたかを確認しておくことが大切です。
例えば、前任者の残業時間を聞くことで、実際の業務の忙しさを把握できます。
また、繁忙期の時期や、どの業務が一番時間を取るのかなども事前に知っておくと良いでしょう。
これにより、仕事量が多すぎて自分に負担がかかりすぎるかどうか判断できます。
勤務時間や残業の有無を確認する
一人事務の仕事は、勤務時間や残業の有無によって働きやすさが変わります。
事前に勤務時間のルールや、残業が発生する頻度について確認しておきましょう。
「残業が当たり前」な職場では、仕事量の多さに悩むことが増えるかもしれません。
自分のライフスタイルに合った勤務時間を選ぶことが大切です。
必要なスキル・資格をチェック
一人事務として働くには、会社が求めるスキルや資格を持っているか確認しましょう。
特に、経理や総務関連の業務が多い場合、簿記の知識や社会保険の手続きに関するスキルが求められることがあります。
スキル不足で仕事に追われてしまわないためにも、必要な知識を事前に確認し、必要であれば入社前に勉強を始めるのもおすすめです。
職場の雰囲気が自分に合うか確認
一人事務は職場で孤立しやすい環境のため、会社の雰囲気が自分に合っているかどうかも重要です。
職場の人たちがどんな雰囲気で働いているのか、コミュニケーションを取りやすいかを面接時に確認しましょう。
特に、自分にとって安心できる環境かどうかがポイントです。職場の雰囲気が合わないと、日々のストレスが増え、長く働くのが難しくなります。
筆者が経験した1人事務
一口に1人事務といっても様々な職場があると思います。
私が経験した1人事務は、従業員5人以下のとても小さな会社で、前任者の引継ぎはわずか1時間でした。
簡単なマニュアルがある以外は、仕事を教わるという事も特になく、かと言って何かを求められるわけでもなく、かなりゆるめの雰囲気で、真面目な人はかえって混乱するだろうなという職場でした。
いい意味で適当でないと続けるのは難しい職場でした。
入社3日目には、いつお客様がくるかもわからない事務所に放置され、コミュ力のなさから1人恐怖を味わいましたが、逆にチャレンジできる環境でもあったので、社内体制を整え、業務改善を進んで行い、積極的に交渉して給料を上げることにも成功しました。
最終的に事務の増員をきっかけに退職する事になりますが、ぼっち好き&自由に仕事したいという思いもあって、1人事務は個人的には合っていたと思います。
どういう環境で、何が求められているか。は重要だと思います。
そんな私の経験から、十分な引継ぎ体制がない場合もあるので、事務スキルに不安がある人には1人事務はおすすめできません。
スキルに自信のない方は、1人事務ではなく、確実に教えてもらえる環境を優先しましょう。
一人事務はスキルがあり、自由を求める人におすすめ!
今回の記事では、一人事務のメリットとデメリット、向いている人の特徴について解説しました。一人事務は確かに孤独を感じたり、仕事量が多くなったりするデメリットがあります。
しかし、これらが苦にならない人にとっては、自分のペースで働くことができる「自由さ」が何よりの魅力です。
一人事務の最大の利点は、業務の進め方を自分で決められる点です。
特に、仕事とプライベートをバランスよく両立させたい人、他人に干渉されずに自分のペースで仕事をしたい人には、この「自由さ」が大きなメリットとなるでしょう。
- 自分で業務の優先順位を決めて進めるのが好きな人
- 人間関係のストレスを減らし、集中して仕事に取り組みたい人
- 幅広いスキルを身につけながら自己成長を感じたい人
もちろん、自分に合った職場環境を見つけることが大切です。
仕事の量や内容、会社の雰囲気をしっかり確認してから選ぶことで、より快適に働くことができます!自由な働き方を求めている方は、一度一人事務を検討してみてください!