
Power Automate Desktop(PAD)を使えば、プログラミングの知識がなくても簡単に作業を自動化できます。
「Power Automate Desktop(PAD)でフローを作成してみたいけど、どうすればいいの?」
そんな初心者の方向けに、この記事ではPADの基本的な使い方とフロー作成手順を、画像付きでわかりやすく解説します。
今回は、PADで「Excelを開いて、データを書き込む」フローを実際に作成していきます。
はじめてでも安心して取り組めるように、STEP形式で丁寧に紹介していますので、ぜひ一緒に進めてみましょう!
フローとは?
PADにおける「フロー」とは、実行する自動化の手順をまとめたものです。



他のRPAでは「シナリオ」と呼ばれている事が多いいよ
例えば、Excelのデータを自動で整理したり、Webから情報を取得したりする処理をフローとして作成できます。
実際の業務では、以下のようなシナリオが想定され、PADでフローを作成する事ができます。
- Excelのデータ処理(集計・コピー・貼り付け)
- ファイルの整理(自動でフォルダに振り分け)
- Web操作の自動化(ログイン・データ取得)



それでは、新しいフローを作る手順を見ていきましょう。


Power Automate Desktopで新しいフローを作る手順
Power Automate Desktopを開く
①PADを起動します(Windowsのスタートメニューやタスクバーから開くことができます)。


②ホーム画面で「新しいフロー」をクリックします。


③フローの名前を入力し、「作成」をクリックします。


💡 ポイント
フロー名はわかりやすい名前にすると、管理しやすくなります(例:「Excelデータコピー」「フォルダ整理自動化」)。
基本的なアクションを追加する



PADでは、「アクション」を使ってフローを作成します。
アクションとは?
- PADが実行する各ステップのこと(例:「Excelを開く」「ファイルをコピーする」「Webページを開く」など)。
- 画面左の「アクション」パネルから、必要なアクションをドラッグ&ドロップして追加できます。


アクションを追加する方法
①画面左の「アクション」リストから、使いたいアクションを探す。


②ドラッグ&ドロップで中央のフローデザイナーに配置する。


③各アクションのパラメーター(設定値)を入力する。


💡 初心者におすすめの基本アクション
- Excelを開く →
Excelの起動
- テキストを入力する →
キーの送信
- ファイルをコピーする →
ファイルのコピー
- Webページを開く →
新しいブラウザー(chromeやMicrosoft edge)を起動
フローを保存・実行する



アクションを設定したら、フローを実行して動作を確認しましょう。
①「保存」ボタン をクリック(保存しないと作業内容が失われるので注意)。


②「実行」ボタン を押してフローを動かす。





実行結果を確認し、問題があれば修正が必要だよ!
エラーが出た場合の対処方法
- 「エラー詳細」を確認し、修正ポイントを特定する。
- 入力値(パラメーター)が正しく設定されているか確認する。
- アクションの順番が適切かチェックする。
実践!簡単なフローを作ってみよう



フローを作ってみたいけど、何をすればよいのかニャ



まずは「Excelを開いてデータをコピーする」フローを作成してみましょう!
シナリオ:Excelを開いてデータをコピーする
使用するアクション


①Excelを開く(Excelの起動
アクション)


Excelの起動:「空のドキュメントを使用」を選択して保存します。



「ExcelInstance」という名前で変数が生成されるよ。
PADは変数名が自動で入りますので考える必要がありません。
覚えやすい名前に変更もできるので試してみて下さい!!
②Excelワークシートに書き込む


Excelインスタンス:①で生成したインスタンスをプルダウンから選択。
書き込む値:「こんにちは」
書き込みモード:「指定したセル上」をプルダウンから選択。
列:「A」
行:「1」
③特定のセルのデータをコピー(Excelから読み取り
アクション)


Excelインスタンス:①で生成したインスタンスをプルダウンから選択。
取得:「単一セルの値」をプルダウンから選択
先頭列:「A」
先頭行:「1」



ここで生成される変数は「ExcelData」
データ型の変数になります。
④新しいExcelシートに貼り付け(Excelに書き込み
アクション)


Excelインスタンス:①で生成したインスタンスをプルダウンから選択。
書き込む値:③で生成した%ExcelData%を選択
書き込みモード:「指定したセル上」をプルダウンから選択。
列:「A」
行:「2」



生成した変数は前後に%をつける事でPADに認識されるよ!
⑤Excelを保存して閉じる(Excelを閉じる
アクション)


Excelインスタンス:①で生成したインスタンスをプルダウンから選択。
保存モード:「名前を付けてドキュメントを保存」を選択。
ドキュメント形式:「Excelブック(.xlsx)」をプルダウンから選択。
ドキュメントパス:保存したい場所
フロー実行結果


作成したフローを実行してみましょう。Excelの「A1」と「A2」のセルに同じテキストが入っていれば成功です!
まとめ



今回は、Power Automate Desktopで新しいフローを作成する基本的な手順を紹介しました。
✔ 新しいフローの作り方
✔ 初心者向けの簡単なフローを実践



これで、PADの基本的な使い方が理解できたはずです!
Power Automate Desktopを活用して、作業をもっとラクにしていきましょう!



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